男子たちは全員満足そうな顔で、華宮さんたちを打ち捨てた。
わたしは急いで体育用具室から離れて、身を隠した。
「何回イッてもねだってくんだもんな〜!」
「それもあの華宮が!」
「この学校にこれ以上のオンナはいねェよなぁ」
男子たちの去った用具室には、
泣きながら衣服を集める華宮さんたちの姿があった。
「……はぁ…はぁ…!ぁあ…!!なんで…!こんなっ……!!」
「ゆかり……。私たち…どうして…」
「あの人……ゆかりの中学の………」
「知るわけないでしょ!!…はぁ……ぅ…わぁぁぁあ!!」
華宮さんの友達二人は、あの男子たちと面識も無い。
わたしだって中学時代まで、からかわれる程度だったのに…。
男子は高校に上がって、捌け口の無い性欲を、全てわたしにぶつけていた。
わたしが喘ぎ、恥辱にまみれ、悶えるなか、
「華宮ゆかりとヤりてェなぁ〜」
そう、言いながら。
(叶った………。わたしが、
思い描いていた光景が…………!!)
わたしはこの素晴らしき結果を、
いち早く、"彼"に報せたかった。