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メテオリック・ボーイ 13

輪廻 2011-06-19投稿
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また夕暮れの街を眺めながら、
初めてこの部屋に来た時とはまるで違う気分で、わたしは御ノ瀬くんと向き合っていた。

「以上が結果だよ。わたしが望んだ通りになった…!」

御ノ瀬くんは、静かに頷いた。

「サヤ、まだキミの抱えてる問題があるんじゃない?」

「……お義父さんのこと?」

また彼は静かに頷いた。

「キミの抱えてる問題が、今この学校周辺の中で優先度が一番高いんだ」

言葉を咀嚼し、意味を理解し、ククッと、
わたしは笑ってしまった。
この平和な街の中で、わたしが一番卑屈になり、一番意気消沈している。
そういうことか。

「御ノ瀬くん、お義父さんの問題はどうやって解決するつもり?」

「……言ったろ?俺が直接やるわけじゃない。どうなるかは要請してみないと分からないんだ」

わたしは御ノ瀬くんに抱きついた。

「嘘。あんなに素敵なやり方、誰も思い付かない…!…………もっと、してよ」

「サヤ……どうなるかは…」

御ノ瀬くんは、不思議な雰囲気を出しているけど、やっぱり男の子だった。
少し、脚の間を撫でてあげると、だんだんとズボンの感触が堅いものになってきた。

「サヤ…………やめよう…。俺はそういうつもりで、キミを住まわせているわけじゃない」

「いいの……。…わたしが……したいんだから」

イスからフローリングに倒れ込んだ御ノ瀬くんは、わたしを救った頼れるヒーロー、
という顔ではなかった。

いたいけな、ごく普通の男子高校生。

その表情が、たまらなく愛しかった。

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