その日の放課後、
サヤのもとへ、望がやってきた。
「あ、夢乃くん!」
「保月さん…!なんで…!!」
望は青ざめていた。
「え?」
「あいつらが、僕に¨謝った¨んだ……」
「本当!良かった…」
望は震えていた。
「ダメだ…。今度は、今度は保月さんが…」
「そんなことしねぇよ…」
サヤに平手打ちをされた、背の高い男子がやってきた。
「これから女子の方にも謝り行くから、あんたもついてきてくれ」
「保月さん……」
「謝るとこを見るだけよ?大丈夫だって。夢乃くんは先に帰ってて」
「僕も一緒に行くから」
男子は特に気にも止めなかった。
サヤはしょうがないな、と困った様に笑い、望を連れて行った。
「あいつらだろ?望」
「うん…」
男子生徒の仲間も、教室の前で待っており、一緒に教室へと入った。
女子生徒とその友人たちの前に、
男子生徒たちは並んだ。
「昨日のことは望に頼んで、俺たちがやらせた」
女子生徒たちは応えた。
「うん、知ってる」
その女たちの冷酷な笑顔を見た瞬間、サヤは男たちにおさえつけられ、布を無理矢理あてられた。
意識がどんどん遠退くなか、望も同じようにおさえつけられているのを見た。