あまりに突然の彼の行動に完全に固まった。
『あれ?抵抗しないの?』
胸の感触を堪能するように更に顔を押し付けて来る。
『いやーこれやりたかったんだよね。初めて会った時からこの柔らかさ妄想してた』
腰に絡み付いた手が背中をゆっくりと撫でる。
『あっ…やっ……』
『そんな声出したら誰か来ちゃうよ?』
(いやっそもそもなんでこんなことになってるんっ!?)
ようやく彼の肩を押しやり体を離した。
『びっくりするやないですかっ(汗)』
『えー』
彼は子供みたいに拗ねた顔をしてみせてきた。
『えー、やないですよっ』
『でもドキドキしたでしょ?』
『そりゃドキドキしますよっ!いきなりあんなことされたらっ』
彼の目がちょっと本気なことに気がついた。
これ以上ここにいたらヤバいかも…
彼が立ち上がる。
『俺もドキドキしたよ。』
『紗耶香の喘ぎ声聞いて』
『やめてください』
さっきは背中を撫でた手が今度は首筋やら頬をなぞりはじめた。
『んっ…やっ…だからっそれっ』
『もっと聞かせてよ、紗耶香の声。俺めちゃくちゃ興奮してる』
抱きしめられるような形になり左手は尻をもみしだき、右手は胸をこねる様に愛撫する。
『あっんっ…ふっ…あぁっ』
我慢しようとすると余計に喘ぎ声となって漏れる。
体中が熱くてされるがままになってしまう。
『紗耶香こっち向いて』
顔を上げると彼がじっと見つめてきた。