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モノクロの世界で11

翠蓮 2013-02-15投稿
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翡翠は俺の手を阻止しようと縛られた腕を動かすが、それも虚しいだけで。

きっちり留められたベルトを外しズボンのチャックを開けた。





「はぁっん…ァア…!」


下着の中に手を入れ既に濡れた性器を握ると、ものすごいエロイ声が翡翠の喉から出る。


「すげー濡れてんじゃん。乳首で感じすぎ」


そう言いながら堅くなった性器を揉みしだく。



「…っん、く…っぅ」


唇噛み締めてるその顔が可愛すぎて仕方ない。
また恥ずかしがって声を我慢しているんだ。



「出せよ、声。」


耳元で低く囁くとビクリと肩を震わせる翡翠。
聴覚でも感じるらしい。

それならと思い、言葉を続ける。


「さっきのエロイ声聞かせてよ…。気持ちイイんだろ?」


「ゃ…っ」


「ほら。俺がちゃあんとイカせてやるからさ…」


やらしい口調でヤらしい言葉を並べると。

「っ…んぁ…、やだぁ…」

なんてエロエロな声で嫌がるもんだからもう堪らない。


いつの間にか翡翠に対する苛立ちは消えていて、代わりに出てきたのは性欲だった。

「可愛いよ、お前。
…なぁ、ココ好き?」


そう問うた場所は尿道口。

爪先で軽く引っ掻くと、悲鳴が上がった。


「ひ、ぁああんッ…!は、ァア!だめ、…ふぁ…っいや、…ぁあっ」


縛った腕を無理に動かし赤く擦れているが、その痛みより苦しいのは快感なのだろう。
翡翠は背中を仰け反らせ俺の手から逃れようと身を捩る。


だけどその動きがまたなめかしくイヤらしさを感じる。
本人は必死だろうが、俺から見れば誘われているようなもん。


…こいつの反応いちいちエロすぎ。



「イキそう?」

弄りながら聞いてみる。

翡翠は涙目でコクコクと頷いた。


「んぁあ…っで、でちゃ、う…っ…あッ…は、はなし、てぇ…!」


「なんで? 出したいなら出せばいいだろ…」


「やだ…っぁ、く、アッ…はア、ぁああ…!!」


イヤイヤと首を振りながらも腰を震わせ、軽く弄っていた尿道口に指先を押し宛てくねらせると、翡翠は掠れた声で喘ぎ、とうとう果てた。


はぁはぁと乱れた息を整えしばし放心状態。


「気持ちよかった?」

クスリと口角をあげて問いかけてみる。

でも翡翠はイッた余韻に浸り、ぼうっとしていて返事がない。


頬は紅潮し目も虚ろで口は半開き。
トロンとしたその顔がこれまたエロ可愛い。


ここまで快感に弱いとすると、もしかしたら自慰もしたことないのかも。




…男じゃねえな…。


そんな性欲なさすぎる彼の前髪を優しくかきあげる。
小さな子が寝汗をかいてないか確かめる親のように。

するとその感触が気持ちいいのか、翡翠は目を閉じ眠りに入ろうとする。


「え、ちょ…なに。
眠いの?…おい、翡翠?…ぅおーい?」


(多分)初めての絶頂に、疲れて眠気が襲ってきたのだろうか。
目を閉じたまま、呼び掛けても応答はなかった。


…全く…
ほんと可愛いやつ。


思わずフッと笑みをこぼし、額に優しくキスを落とした。

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