それから俺は、翡翠と過ごす時間が増えた。…という訳ではなかった。
ただ、休み時間や昼休みの時間に時々呼び出すくらい。
「…んっ」
「はぁ…ん…、なぁ翡翠」
昼休みの屋上。
翡翠を壁に押し付けて濃厚な口付けを仕掛ける。
あれから2日、こんな風に2人でいるけど、途中で人が来たりしてキスから先はお預けになっていた。
…今日こそ挿れるてやる。
そう思いながら、行為を進めていく。
「俺のこと、名前で呼んで?」
「?…須藤…」
「ふふ、…違うよ。
下の名前で。…これから蓮実って、呼んで」
「…蓮実」
「そうそう」
俺はシャツのボタンを外し、翡翠の薄い胸板を掌で愛撫する。
「く、…っん」
なめかしく動く俺の手に声を漏らす翡翠。
「感じやすいね…
・・・けどここ、もっと好きだろ?」
「はァッ…んッ!」
胸の突起を摘まむと、翡翠の背中がビクリと仰け反るのが分かった。
「キモチイ?」
耳元で低く囁く。
「…ゃ…ッんぁ」
肩を震わせる翡翠。やっぱり耳でも感じてる。
可愛いなぁ。
「キモチイって言ってよ」
「や、だ…」
「言わなきゃずっとこのまんまだよ?」
意地悪を言って、乳頭を指先でくすぐる。
「ぁん…ッぃや、ぁ…ッ
やだ、それ…っやめ…ああッ」
「んなこと言われっと余計したくなってくんだけど…」
「やぁッ…ん、ふぁ…ん…んぅう…っ」
「声殺すな。
キモチイって言えよ…」
「・・・ぁ・・ッき、
…きもちぃ…っ」
「いいこ♪」
俺は胸を弄っていた手を下へ移動させる。
「…あ。もうこんなに膨らんでる。そんな良かった?チクビ」
「・・・・っ」
言葉で苛めながら、ズボンのチャックを開けた。
下着が濡れている。
「ぅわ、グチョグチョ。
やーらしー」
「…誰のせいだよ」
「え、俺のせい?」
クチュ、…クチ。
「ああッ…ばか、やめ…は、アン…!」
下着越しに揉みしだくと、液の擦れる音が僅かに聞こえて、エロイ。
「や、…んな、触り、かた…っ」
「ん?じゃあどんな触り方がイーの?」
「んっ…はぁ、あ…ッ
わ、わかってんだろ…っ」
「分かんないよ。ちゃんと言って?」
俺の要望に、翡翠は頬を赤らめながら小さく口を開いて応えた。
「…ち、直、接…ッして…」
「ドコを?」
「…っ言えるかよ…」
「言わせてあげる」
そう笑って山の先端を爪先で弄った。
「!…っひぁあッ!や、ぁあ…ッ!」
「ほら、言って?
ドコをどうしてほしーの?」
「あッあっ…や、あッ…そこだめぇ…ッあ、くあッは、ぁ…、もぉ出るぅ…!」
「え?」
「・・や、あああ!」
ッビュク…ッ
・・・・・果てた。
下着越しで。
…どんだけ刺激に弱いんだよ…。