ケイコはまだ含み笑いを続けていた。
僕はさすがに冷めた視線をその表情に向け、徐々に下に落とした。
灰色のパーカーのファスナーが見え、その少し開いたところの白い首筋、胸元。
「ちょっと失礼」
僕はファスナーに指をかけ、慎重に下へおろしていった。
薄手のニットセーターが乳房で膨らんでいる。
「えっ、何?」
ケイコはたじろいだ。
僕は指先をケイコの乳房にあて、そのまま押してみた。
柔らかい感触が伝わる。
次にセーターの襟もとに手をかけ、ゆっくりと下に引き下ろした。
白い胸元があらわになり、続いて、淡い水色のブラジャーにつつまれた谷間が見えた。
「結構、胸大きいんだな」
僕は素直に感想を述べると、
「おっぱい…広山くんなら、さわってもいいよ」
顔を紅潮させたケイコは可愛いかった。
僕は彼女の背に周り、乳房を両手でつつんだ。
「広山くん、手ェあったかいね…」
少しほっとした様子でケイコはため息をついた。