先生の車の助手席に乗る。
いつものように会話が出来ず、椎名は寝たふりをした。
車の急ブレーキに目を開けた。大きなマンション前だ。
「…ここは?」
「俺んち。祝ってよ。俺の恋実ったんだし。」
私の恋は散ったのにか…
「そうですね。」
幸せそうな笑顔を見せる黒川。
正直南さんの存在を恨めしく思った。
黒川の部屋は広く綺麗だった。白い壁に白黒系の家具。
あの白いベッドで南さんを抱くんだなぁ。…むかつく。
と、考えてた瞬間後ろから黒川に抱き締められた。