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恋愛モラトリアム 第九話 2

アメージング・ソルジャー 2017-11-26投稿
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「まだ残っておられたのですね」

「あら」

 一瞬、ドキッとしてしまうがそこには一人の女子大生の姿があった。

 その人の顔を見てまず思うことは“厳しさ”であり、女性でありながら歴戦の勇士さながらの精悍さに溢れていた。

 長い黒髪を後ろで一つに纏め上げ、ブラウンの瞳は臆する事無くジッとコーネリアを捉えている。

 問題は彼女の服装だ、それは見紛う事なきシャドウスキルの正装具であり、それも一部の人間にしか渡されていない、守りの呪いの込められたバトルスーツと数名のソードマスター達のみが振るうことを許されている、遥かロマーリオの時代から受け継がれてきた秘法中の秘法“ラトゥニアラ”にて鍛えられし剣をその背に背負っていた。

「・・・・・!!」

(まずい・・・っ!!)

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