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アサミ16

小野  2006-06-12投稿
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ボクはテーブルから離れた。タバコに火を着けて、ライターを床に放り投げた。
「お兄ちゃんだって、ここでシてたんでしょ?」
「…」
「ずるい…私にばっかり」
「さっきまでシてたくせに何しにここへ来たんだ」
めちゃくちゃなことを言ってることはわかっている。
「兄妹だよ?関係ないじゃん!」
「あぁ、そうだったな!お前がそいつと一晩中やろうが、オレには関係ない。」
アサミは悲しい溜め息をついた。少し目が潤んでいる。
「勝手だよ…」
「…………」
アサミは帰り仕度を始めた。ボクは知らん振りした。アサミは一度じーっとボクを見つめたみたいだ。
「お兄ちゃん…」
ボクが何も言わないので、アサミは扉を開けて出ていってしまった。バタン……
……知るか…あんなヤツ…ボクの気も知らないで…
…でも…こんな時間じゃあ、電車もない。どうする気だ…
ボクはアパートから飛び出した。
どこだ…アサミ…泣きながら途方に暮れていやしないだろうか…あぁ、ごめん…

「アサミ!」
やっと見つけた!
「ごめん…ごめん」
アサミは悲しい顔を見せたが、泣いてはいなかった。


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