咲子さんの部屋の中は小綺麗に趣味よく、片付いていた。
オレはどうぞ、と言われてリビングのソファに腰をかける。
「おビールでいいかしら?」
「いえ、そんな、お構いなく…」
振り向くと咲子さんがトレーにビールとグラスをのせて、立っていた。
彼女はさっきのエプロンを外し、白のワンピに着替えて、髪もさらりと垂らしていた。
テーブルにグラスを置く時に、襟まわりから胸の谷間が覗けた。
信じられないが、ノーブラ…ほんの少しだが、ピンク色の乳輪が見え隠れした。
目のやり場に困ったオレは、視線を窓辺へ持っていく。
出窓にオレの知らない紫色の花の鉢植が置かれていた。
でも、オレはそんなものは見てやしなかった。
オレは頭の中で、この人妻、咲子さんの乳房をまさぐっていた。
あの、ぽってりとしている唇に、オレの熱い舌は、レロレロレロとむしゃぶりついていた。
「乾杯」
咲子さんのこの言葉で、オレは現実に引き戻された。
オレは慌てて、目の前のグラスを手にする。
「…か、乾杯」オレと咲子さんはグラスを軽くあてた。
ゴックンゴックンとビールをいっきに飲み干す咲子さん。
細い首の喉仏あたりの動きが艶かしい…。
「暑いかしら?」
咲子さんはオレを見て小首を傾げて言った。
「え?」と、オレ。
「だって、額に汗をびっしょりかいていらっしゃるわ」
咲子さんはそういうと立ち上がり、エアコンの調節をはじめた。
咲子さんはやせているのに、尻はぷりぷりと肉付きがよい。
ワンピはピッタリとしていて、尻の形がくっきりと浮き出ている。
おいしそうな、いい形の尻だった。
待てよ…ノ、ノーパンじゃないのか…ノーパンだよ…と焦る、オレ。
あぁ〜、オレの心臓は高鳴り、もう半分、飛び出しているに違いない。