由宇がベットに亜紀を押したおす。
「生意気な事言えるのも今の内だ」
「!!んっ!」
無理矢理亜紀の唇を奪う。
チュ…ッ
「んん…っ!ん!」
ヤダ…ヤダ!このガキ…いくらなんでもヤリ過ぎよぉっ!助けて…!
しかし亜紀の願いは届かず、由宇は舌を侵入させて行く。
チュルッ…ピチュックチャ…クチュ…クチュ…チュルッ
「やぁ…っんぅ…」
亜紀をいたぶるように、舌は口中を犯していった。
抵抗出来ない…!力入んないよっ…!嫌ぁ…こんなの嫌っ…誰か来てぇ…?
「……―うっ…」
亜紀はもう諦めたように涙を流した。何が哀しいのか分からないのに、涙は自然と溢れて行く。由宇は涙に気がつくと、慌てて唇を離した。
「……!!」
「ぷはぁっ…!ハァッ…ハァハァ…はぁっ」
「…っ…」由宇は何か言いたげにしている。亜紀は涙を拭いながら由宇に言った。
「…心配しなくてもチクったりしないから。そういうの好きじゃないの。」
違う…違う…
亜紀はベットを離れる。
「…違う!」
由宇が亜紀の手を掴んで思いきり引っ張る。
グンッ…
「きゃあっ!」
「おゎっ…」ドサッ。
ベットに倒れこむ二人。亜紀は慌てて立ち上がる。
「嫌ぁぁ〜っ!ヘンタイ!ケダモノ!最低〜っ(泣)」
「ちっ…違う!」
「…何が違うのよっ!もう…っ手を離しなさいっ!先生の言う事聞いて…っ」
キュッ
由宇は亜紀の手を強く握り返す。
「俺は…お前の事を一度も教師だなんて思った事無い…!さっきもキスするつもりなんか無くて…」
由宇の顔を見ると、真っ赤にほてっている。繋いでいる手も微かに震えている事に亜紀は気付いた。
ドキン…ドキン…
由宇の胸が高鳴る。
「宮野君…っあたし…あたし…」
!!!!!
「あたしの事…教師と思って無いって…そんなにあたしが嫌いなの?」
…は?
「確かにあたしはまだ若いけど…一応教師なのよ!教師と思ってないだなんて…ヒドすぎるわよぅ…」
クラ…ッ
鈍い…鈍すぎる…
「…ぜってぇ教師として認めねぇ…」
その時亜紀は由宇のキモチなどまったく気付いていなかったのだ。
しかし由宇は、『鈍感な所も可愛い…かも』と、想いを深めていたのであった。