「はぁっ…んやぁ…」
光は甘い声を漏らす。ついさっき出会ったばかりなのに、こんなにも彼が好き。この気持ちは…
『クチュッ…クチュクチュ』
「あっ…やぁっ!あぁっ…ゆ…ぅき…っ」
優貴の指には、光の愛液がついて、てらてらと光っている。
「あぁっ!…もぉ…」「…光…っ」
イッちゃうかも…!
『コンコン☆
光お嬢様…新堂祥太です。大切なお話がございます』
ギョ…ッ!!!
「し…祥太!?なっななな何!?」
「ですから大切なお話が…」
男はドアノブに手をかけた。
ヤバい!!!
「〜っちょっ…後で祥太の部屋行くから!先行ってて!」
祥太は部屋へ戻ったようだった。新堂祥太とは、高平家で一番優秀な執事である。まだ20歳と若く、父からも評価が高い。
「ゴメン…っ優貴。」
優貴は中断されてしまった時からずっと暗い顔でうつむいていた。
「…優貴?」
光はあどけない表情で首を傾げて優貴の顔を覗きこんだ。
グイッ!
「きゃ…んんっ」光の手を引っ張り、乱暴にキスをする。
「っ…ん…」
「あの男だれ?」
「…あの男…祥太?祥太はこの家でずっと前から仕えてるの」
「…仕えてるわりにはなんか親しそうじゃん。」
「あ…っ祥太は実は幼馴染みなの。二人の時だけ一応は友達って感じかな…」
優貴はぷくっと頬をふくらませた。
「ふうん。ま…いっか」
そう言うと優貴は優しく光に服を着せた。
優貴の優しい表情が光に向けられる。
トクン…
胸が痛い…こんなにも…優貴の事を…
「アイツんトコ行くんだろ?俺も部屋戻るから。なんかあったらココな」
優貴はメモ帳に携帯番号を書き、光に渡した。