突然のキス。深雪にとっては、生まれて初めてのキス。いわゆるファーストキスってやつだった。大きな目をいっぱいに開き、目の前のドアップの薫を、ただただ見るしかできない深雪。そして唇が離れた。
「…しちゃった」
「ぇ…なっ…はぁっ?」
動転している深雪。言葉がうまく出てこない。目をそらすわけにもいかず、薫を見ながら口をパクパクしている。
「ごめん。俺、お前にホレてる」
「!!!」
真っ直ぐな瞳で言われ、顔が真っ赤になる深雪。思ってもみなかった展開。
「お前は?」
顔をずいっと近づけ深雪に問う。後ずさりしようとして、椅子がガタッと音をたてる。
「あの…私…も…えと…す…すす…すぅ〜っ…」
「なに(笑)」
「好き(>□<)!!!」
そう言った瞬間、深雪を抱きしめる薫。また椅子が音をたてた。硬直する深雪。
「はぁ…嬉し〜…」
深雪の耳元で呟く薫。深雪はぎこちなく、薫の背中に手をまわす。
「わ…たしも…嬉しい…」
ゆっくりと体をはがし、深雪を見つめる薫。
「もっかい、キスして良い?」
「えっ…うん…」
ちゅっ…
きつく抱きしめ合いながら、口づけを交わす二人。そして少しずつ、舌を絡ませ始める。
ちゅっ…んちゅっ…
「んっ…は…ん…」