「お前どういうつもり?」
「えっ……と」
うろたえるあたしをユウヤは全速力でひっぱった。
「痛いよっ……ねぇってば」
あたしの話を聞こうともしない。
いきついた先は公園。もう夜が近いのかかなり暗い。「なんであんなことされて泣いたくせに俺と帰ろうとすんだ?」
「え………………」
考えてみればそうだ。あたしは泣いたんだ。なのにあの日以来ユウヤが気になって仕方なかった。好きなのかもしれない。
そう思った瞬間顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。
「ふーん…………………」
恥ずかしくてたまらない。するとユウヤはやさしくキスをしてきた。
唇はだんだん下にくる。こないだはすごく怖かったのに今日は怖くない。
拒まないあたしを見て
「いいのか?このまま犯されるぞ?」
「っ…………」
自分から聞いてるくせにキスであたしの答えを奪う。
あたしはかすかに頷いた。