姉ちゃんの強さに負けて、鍵を開けた。
姉ちゃんはさげすんだような目で、ボクの全身を見た。
「気分、悪いんだって?」
明らかにバレてる。
「あ、ああ…ちょっと」
「ウソ…?顔色いいじゃん」
ボクは顔色いいって言われたことないんだけど…
「この変態!一体何枚持ってった!?」
「いや…そんなに…」「だから…何枚?」
オドオドしてるうちに姉ちゃんに頭をはたかれた。
姉ちゃんは真っ直ぐベッドに行った。
「あ、ちょっと…」
なんでわかったんだろ?
「あんたの視線はバカ正直ね」
しまった…
「あ〜!これ、探してたヤツ、あ、これも」「…ごめん…返す…」「いるか!」
「洗って返す…」
「バカ!もう!信じらんない!」
「…」
「これだけ?」
「…うん」
「ほんっとにこれだけ?」
「…」
しまった!
姉ちゃんはタンスの引きだしに真っ直ぐ…
「あ〜!」
黒いスカート…見つかっちゃった…
「この!ド変態!」
立ちつくすしかない…「ごめん…」
下から母さんの声
「何どなってんの〜?ケンカやめなさいよ、みっともない」
「はあい」
姉ちゃんはボクを見据えた。