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僕のもの。2

田奈  2006-12-05投稿
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どうして涙がでるのかわからなかった。

ただ、レイさまに触られると
そこからどんどん快感が広がっていくのだけがわかった。


「…ルトっほんとに敏感。ほら、もうこんなに紅くて…」

ぼくの躰をひとしきり眺めて、レイさまがつぶやく。

「…んッ…やぁ…だ、だって…レイが…」

ぼくが自分から紅くなってるんじゃない。
レイさまがさっきからたくさんたくさん感じさせてくるから
こうなってるんじゃないか。


「僕が何?」
「んぁっ」
言いながら舐められる。
言葉のかたちに舌が動いて、それにすら感じてしまって、
本来言いたかったはずの言葉がとぶ。


「は…あ、あぁ…」

レイさまは、ぼくがつかえるべき主君だった。
ぼくが3ヶ月ばかし年上なので、一応兄的な存在だった。
けどぼくは生粋の庶民。
年が近いから。
親同士が知り合いだから。

ただそれだけで。
本来目をあわすことも許されない立場。

…の、はずだった。


「んっ」

いきなりのキス。
深くて濃厚なそれに、思わずのけぞる。

レイさまは口をあわせつつ、空いた手でぼくの中心をいじる。
先端の孔をくすぐられると、声が止まらなくなりそうになるけど、キスに吸いとられて。

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