「…ぇ〜…どうしよ…」
オレは…
思い切って、美咲の手を握った…
汗かいてる…
(…ゃーん…どうしよ…)
…ものすごく静か…
(お母さんいないし…大丈夫…だよね…)
オレは…美咲の肩に手を回した…
(誰にも言うなよ…)
(秘密だよね…)
(内緒だよ…)
(うん…)
美咲はオレの唇と目を交互に見た…
(お兄ちゃんほんとに嫌じゃない…?)
(嫌じゃないって…お前…可愛いもん…)
急に切ない目になった…
(お前こそ…オレで大丈夫かな?)
(…うん…お兄ちゃんなら…)
オレは美咲を抱き寄せた…唇を…重ねた…
震える唇を根気よくほぐし…ぎこちない舌を誘い出す…唇で捕まえては放し、また捕まえては放し…
少しほぐれてくると、オレも舌を侵入させる…
絡み合い出してから、鼻で息継ぎを交わし…だんだん熱く唇を吸い合った…
かなり長いキス…美咲の唇を舐め…また舌を絡める…延々とこの繰り返し…
やっと唇が離れると、美咲の目はトロンと潤んでいた…
(キス…しちゃった…)手を握りながらまた…
ああ…いい匂い…柔らかい手…
始めは冷たかった唇もだんだんあたたかくなって馴染んで来た…