おふくろと三人の夕飯…親父の様子を聞いてみんなで退院を願った。
その後は、テレビを観たり、笑いがあったり、いつもと何の違いもなく夜を過ごした。
二階に上がってパソコンをいじってると、美咲が入って来た。
「お前ってノックできないの?」
「いいじゃん。お風呂空いたよ」
美咲はもうパジャマに着替えていた。風呂上がりで、肌がピンク色、濡れた髪がいい…
「…ちょっと来いよ…」
チョコンと首を傾けてイタズラっぽくほほ笑むと、たまらなく可愛らしい。
「やだよ…お風呂入ってないから。」
「いいじゃんか」
「え、お兄ちゃん今日3回もしたんだよ」
「したくてたまんなかったんだよ」
美咲はオレのほっぺにチュッとした。
「もうお母さんがいるから…」
うまくオレの腕をかわして部屋を出て行った。
風呂から上がって、歯磨きしてると、美咲も横で磨き始めた。
鏡ごしに時々目を合わせる。
「母さんもう寝るからね…」
二人でおやすみを言って、二階に戻った。
「もう寝る?」
「部屋…来るか?」
ストーブをつけた。
ぼぼ…ぼぼぼ…
美咲とオレはストーブの火を見ていた…