母さんがいない日も外に声が聞こえないかヒヤヒヤする…
部屋でこっそりとするのはスリルがあって興奮する。
けど、一度思いきりしてみたかった。
それで今日はドライブと言って、美咲をホテルに誘ってみようと思った。
美咲ははしゃいで、可愛らしいワンピース…よだれが出るほど魅力的だった…
昼飯を済ませたばかりなのに、オレはもうがまんができなくなった…
でも…無邪気にデートごっこを楽しむ妹をホテルなんかに…
ちょっと気が引ける…
家ではオレの言いなりの家来、でも今は健気におシャレして助手席に…汚せない気がした…
きれいに髪を整えて…リップクリームで、唇がキラキラ光ってる…運転しながら何度も目が行く…
オレの不審な視線には、美咲も気がついてる…と思う…
だんだん…会話が少なくなってくる…
「…なんか…」
「…ん?」
「…ホントに…恋人どうしみたい…」
そう言って照れ笑いの美咲…
「今は…それもいいかな…って思うよ…」
「…なんか…照れくさ…でも…ちょっと嬉しい…」
オレは美咲の手を握った…
「ほんとに好きになったら…どうしよ…」
赤い顔してしきりに照れ笑いの美咲…