その日、秀太郎の帰りは遅かった。帰って来ないのだろうと思った。
一人で眠るベッドは少し広く感じた。いつも秀太郎が使っている枕に顔を埋めると、秀太郎の髪の匂いがした。
ドキドキしてカラダが熱くなる。今までに無かった感覚。
私の右手が私の左の胸に伸びて行った。大きくはない胸をそっと包み、揉んでみた。この手がもし秀太郎の手だったら…と思うと止められなくなった。
胸の先端をキュッと摘んだり、指でぐりぐりと押したりしてみた。
ハァハァと息があがる。段々と刺激を与えながら、下半身の異常を感じた。
今まで気が付かなかった私の中のメス。
右手を下へ持っていき、下着の中へ手を入れた。
セックスの経験はなくてもどこが気持ちいいかはわかる。
右手の中指は草むらを分けて、ぬるぬるになった突起までたどり着いた。
「んっ…はぁ…っ」
秀太郎がいないのをいいことに、大胆になって行く自分がいた。
クチュ…グチュ…ッ
私が突起を触るいやらしい音が聞こえる。ベッドの中で甘酸っぱい匂いが広がった。
クチュッ…クチッ…
脚は大きく開かれ、指は勝手に速くなっていく。
「ハァ…ハァ……。」
イクことを知らない私はある程度満足し、指に付いた液を拭いた。
秀太郎への罪悪感でいっぱいになった。