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星に願いを NO.15

小椋都  2007-02-12投稿
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翌朝、秀太郎が帰って来た。私は秀太郎の目を見ることができなかった。

昨晩の自分の行為。いやらしく、汚い母を思い出し、気分が悪くなった。

「どうした?具合悪い?」

秀太郎は心配そうに私の顔を覗いた。

「何でもない…。」

「顔赤くないか?」

「大丈夫!」

私は秀太郎を振りきり、学校へ行った。
授業中、ずっと秀太郎の事を考えていた。
バイト中も気がつけば秀太郎を目で追う私がいた。

翌日、秀太郎はバイトを休んでどこかへ出かけた。

私は眠れず、ベランダに出て星を眺めていた。

この優雅な時間。もし、秀太郎と出会わなければきっと得られなかった。

午前2時。秀太郎が帰ってきた。

「季吹?起きてたの?」

「うん。何か星が見たくて。」

秀太郎は荷物を置くと、ベランダに出てきた。

「けっこう見えるんだな。」

私は秀太郎の横顔を見ていた。整っていて、男らしい横顔。

ふと、疑問に思っていたことを口に出した。

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