まだ携帯がある!
真衣は携帯を開くと、絶望した。
「誰かに連絡したら日向野を犯人にする。体中の精液をとっとと洗い流せ。俺が犯人だという証拠を見せるな」
山内からのメールだった。
真衣は全速力で体育館の女子更衣室に向かった。
すぐに裸になって、シャワーで割れ目の辺りの精液を中心に洗い流した。
「っはぁ!はぁ!っけほ…!ごほっ…!はぁ!はぁ」
どうやら口の中に精液が纏わりついていたために、うまく喋れなかったらしい。
すぐに体を拭き、制服に着替え、保健室に戻った。
「有沢!お前どこに!!」
藤堂先生が怒鳴った。
「すみません。でも体がベタベタしていたので。シャワーで」
「洗っちまったのか!犯人が捕まった時の証拠だったのに…!」
「いいんです。私………山内くんに謝らないと。この件は私の自作自演です」
「真衣何言ってんの!?」
「有沢いい加減に…………あ、有沢?」
真衣は自分を締め上げている縄を見せた。
「私の性癖です。すみません。」
(日向野くんが助かるなら!)
「体中のベタベタも作りものです。学校でこんなの…いけないのに……すみません!」
理沙とはそれ以来口をきかなくなった。
藤堂先生はというと。