それから帰りに公園に行くことが日課になった。
「おーい!」
「…」
相変わらず女の子は毎日木の上にいる。
「名前、なんて言うの?」
「…………………春喜」
俺はびっくりした。
まさか素直に教えてくれるとは思ってもみなかったからだ。
「はるき?どんな字?」
「………春が喜ぶ…」
「良い名前だね。凄く可愛いよ。」
ドサッ!!!!
春喜が下りてきた。
「…何でそんなにかまうの?」
…そういや何でだろ?
何となく気になるから?
「何となく気になるから。
…腕、怪我でもしてるの?」
「何でもないから。
もう来ないで、ほっといて」
そう言ってまた行ってしまった。
…なんか気にさわること
言ったかな…?