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六十秒

 2007-09-07投稿
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それから帰りに公園に行くことが日課になった。


「おーい!」

「…」

相変わらず女の子は毎日木の上にいる。

「名前、なんて言うの?」

「…………………春喜」

俺はびっくりした。
まさか素直に教えてくれるとは思ってもみなかったからだ。

「はるき?どんな字?」

「………春が喜ぶ…」

「良い名前だね。凄く可愛いよ。」

ドサッ!!!!

春喜が下りてきた。

「…何でそんなにかまうの?」

…そういや何でだろ?
何となく気になるから?

「何となく気になるから。
…腕、怪我でもしてるの?」

「何でもないから。
もう来ないで、ほっといて」

そう言ってまた行ってしまった。

…なんか気にさわること
言ったかな…?

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