体が震える…
ションベンちびりそうだった。
オレはラブホの一室で、事前にシャワーで体をきれいにし、用心深く歯を磨いた。
もうすぐ来る…
ああ…どうしよう!
部屋の中をせかせかと歩き回り、してしまった事の重大さにうろたえた。
姉ちゃんに…軽蔑されたら…
ああ…引くだろうな…シャレにならないからな…
ピンポーン!
…!…
ピンポーン!
は…来た!
歩いてはいるが、足元がふにゃふにゃした…
カチャ…
「こんばん…わ?」
姉ちゃんは、オレを二度見した!
「ヤッバ…」
固まる姉ちゃんに入るよう促した。
恐縮する姉ちゃんは、バレたか、と言う、諦め笑いでため息をついた。
そして開き直って、入って来た。
「母さんに言っちゃう?」
「言わないよ…」
「頼むね、後が大変だから」
「…」
「アンタたまにこんな遊びすんの?」
「前に一回だけ…」
「ふうん…チェンジするよね、連絡するから…」
と、携帯のボタンを押し始めた…
「ちょっと待ってよ」
何にも聞いてないんだな…
携帯を持ったまま不思議そうな顔する姉ちゃん…