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赤い彗星17

うさこ  2007-12-28投稿
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「今度の大会、出るの辞めてね。そうしないと、この写真ばらまくね」
 写真を撮っている部員がシャッターを押しながら、笑う。
 俺が出ないと、確実にG中に負ける。
 自意識過剰でもなんでもなく、それは真実だ。
 去年までうちの中学の野球部は、弱小チームだったのだ。
 それを、強豪G中学からライバル視されるまで強くしたのは、俺と葵の力だと思っている。
「嫌だ…ばらまかれるの…嫌…」
「じゃあ、辞退してね」
 G中のキャプテンが、俺の胸に舌を這わせながら言った。
「んっ…あっ…それも、嫌…」
「じゃあ、もっと恥ずかしい写真、撮ってもらおうねぇ〜?」
 俺に指を突き入れていた男が、俺のズボンと下着を脱がした。
 ズッ…
「えっ?やっ…」
 俺の中に、指とは違う物が入る感触がした。
「やあっ…あぁんっ…」
 ズッ…ズブッ…
 男の物が、遠慮無しに入ってくる。
 前からは、キャプテンが俺自身に、舌を這わせている。
「はっ…んっ…だめ…」
 カシャカシャ…
 男をくわえ込み、悦んでいる姿を、カメラに収められる。
「あっ…あぁんっ…こたろ…虎太郎、助けて!」
 快感に負けて、理性が失う前に、俺は来る筈もない男の名前を叫んだ。
「虎太郎って、パパじゃん?ファザコンなわけ?」
 後ろから、俺を突き動かしている男が、笑う。
 俺達の関係がばれた?
「パパと、こんな事やってたりして…?」
 俺から口を離し、キャプテンが、俺を見上げる。
「違っ…」
 ドカッ…
「そんな関係で、悪いかよ!?」
 カギが掛かっている筈のドアが開く。
 そこに立って居たのは、虎太郎だった。

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