魔王は言った。
私に仕える優しい娼婦。
腐乱の少女と。
少女は言った。
「わたしは貴方のペット。命令をください。気高きおじさま。」
「自惚れるな…小鳥よ。」
魔王は少女を抱く。
長い爪を立てて少女の白い肌をゆっくり突き刺した。
「私の小鳥。
私の不完全なドール。」
肌はみるみる内に赤黒く染まってゆき、少女の感情を揺るがせる。
「痛い…痛いです。魔王様。」
「鳴け。私の忌々しい小鳥よ。お前がこの世で生きたことへの罰だ。
啼け。」
「ッア…嗚呼。おじさま…助…」
「乞うな。私は何も出来ない死神。ただお前は、跪け。」
少女は泣いた。泣きながら笑った。
只々嬉しかった。今こうして魔王様を独占していることが、少女にとって嬉しかった。
もっと強く。私を殺してください。
泌部に長い爪が刺さる。
痛い。
少女は微笑んだ。