唇を離すと、トニは私の頬に手を添えた。
かすかに、彼の顔に赤みがさしている。
「リノ・・・8年間の願い、叶えてあげるよ・・・」
「トニ・・・愛してる・・・」
互いに、思いきり口付けた。
一旦、舌が触れ合うと、あの夜が蘇った気がする。
ウネウネと粘っこく絡まるトニの舌に、私は完全に魅了されてゆく。
互いに、だんだんと体が熱くなっていくのを感じた。
やっと唇を離し、二人でソファにへたり込んだ。
「僕・・・リノが、欲しい・・・」
高まる心にまかせて、次々と衣服を脱いでいた。
「・・・リノ、綺麗だね・・・素敵になったよ・・・」
私は柔らかに微笑み、ソファに身をしずめた。
8年を経てしても、トニのシルエットは、卒業の夜、最後に抱き合った頃と変わらなかった。
私が少し見上げるほどの背丈にはなったものの、広い胸板、線の整った体つきは、昔のままだった。
「あぁ、トニ・・・またあなたと、ひとつになれるのね・・・」
私は、トニの首筋に、そっと舌先を這わせた。
「はぁぁ・・・リノ・・・君の、舌は・・・最高だよ・・・」
トニの体は見る間に鳥肌が立ち、肉棒が私の脚に当たった。
私は指と舌を、トニの全身に這い回らせていく。
「トニ・・・私も、感じさせて・・・」
それに答えるように、トニは私の乳房に舌を這わせた。
「ぁうん・・・トニ・・・もっと、舐めて・・・」
息を荒くしながら、お互いの手を、だんだん下に進めていった。