私は、友達に勧められて、手作りチョコを作ってみた…
もともと、料理は得意だから、上手く出来たと思う。
でも、誰かに告白なんて…今までしたことないよ…。
学校の放課後…
私は友達に付いてきてもらって、山野先生がいる、理科準備室に向かった…
ドンドン…
私はドアを叩いた…
『先生〜…開けますよ〜』
私の心臓の音が早くなった…
中に入ると、友達に押されて、ドアを閉められてしまった…。
先生は、実験に没頭していて、私に気付いてない…
『せっ…先生…?』
私は緊張しながら、先生を呼んだ。
『…ん?…どうしたの?……何か用事かなぁ?』
先生は、片手に試験官を持ちながら、私に言った…。
『…ぁっ、ぁの…、私……暇だったから…その‥もしよかったら、暇な時でも、食べてくださいっ!』
私は後ろに隠していた手作りチョコを先生に渡した…
『あっ、ありがとう〜♪……もしかして…手作り?』
先生は、嬉しそうな顔で私を見た…
『…ぃっ、ぃゃ〜…手作りです…そうです…』
私は顔が真っ赤になったのが分かった…
先生は、プッと笑った…
『そんなに顔…赤くしなくても〜笑』
先生は、私をからかうように言った。
私は余計に、また顔が赤くなってしまった…
『柚木 楓……この手作りチョコの意味は?』
先生は椅子に腰掛けた…
『…意味…?』
私は、意味なんて言ったら振られると思った…
『意味無いの?…俺には、この手作りチョコに意味があってほしいなぁ〜…』
先生はラッピングされた袋から、私の作ったチョコを取り出した…
『…んっ!!うまいじゃん〜!!!』
先生は、子供のような無邪気な顔をして、美味しそうにチョコを食べていた…
また、先生を好きになってしまった…