ベッドが軋み、二人は下半身だけをうねらせ、求め合った。
カラダ全部で涼香を突き上げたいが、両親に音が聞こえる恐れがあった。
「ぅんん!!あ、あ!っは!あ!!」
涼香は突かれる度に漏れ出す喘ぎを手で塞いだ。
「んっ!!んん!」
涼の動きが次第に速くなる。
イキそうなのだろうか。
「…ぁあ!スズ…ね、ぇ!!ヤベ、イキそうかも…!」
ギシギシと小さな軋みが次第に大きな音になる。
「んんんー!!!ん!」
もう息が苦しい。
涼香は喘ぎを止めきれなかった。
「っぷは!!!!ああーー!!りょう!!そんな……!!奥はダメぇえ!」
しかし、涼香を抱き締めたままさらに涼は突き上げた。
「ひぃあああ!!」
彼氏なのか肉親なのか。
もう自分のなんなのか分からない男性の、太く、長いペニスがカラダの奥まで迫ってくる。
この喘ぎ、叫びは完全に両親に聞こえるだろうけれど、今は女としての本能が勝っていた。
「イクぅ!!りょう!!奥まで!りょうが…!」
「出る……!!!スズ…!!」
「っあああぁ!!!」
ギシッ!と、最後にベッドが軋んだ。
涼香は震えていた。
涼は息もあがり、ただただ、放心するだけだった。