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白衣の先生 2

せりな  2008-03-22投稿
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「ぎゃ!」


腕を引っ張られた。


気付けば、先生に抱き締められていた。

薄汚れた白衣に顔がうずくまる。


眼鏡がズレて、視界が歪む・・・。


「ちょっ!え!」


なんだかよくわかんない状況に陥った私は動けなかった。


先生の、ほのかな香水とタバコの匂いが私の心を揺らした。



「宮野。」


「うえぁっ!はい・・。」


完璧、動揺した返事をしてしまった。

やっべ。怖い。


「先生が、何したいか分かるよな?」


「わかんないで・・す?」



本当はわかってた。
でも、まさか・・。


少しの沈黙の後、先生が私の顎を持ち顔を近付けてきた。


叫びたかったけど、もう遅かった。


チュ・・


初めてなのに。


でもなんだか、フアフアしてきた。



暑い。いや、熱い。



「可愛い顔してんじゃねえよ。」


ふと我に帰ると、先生は笑いながら私を床に座らせていた。



そこには、硬い先生は消えていて、普通の男の人がいた。


対面した形に座らされた私は、もう逃げる事はできなかった。

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