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ピッチャー・イン・ナイター

♪ドン☆マイ♪  2008-05-22投稿
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雄次郎は、離れたテーブルから、直哉をしばらく見ていた。



近くで、2年生の女生徒達が、ヒソヒソ声で話している。

「やっぱ直哉、かっこいいよねェー?シュッとしてるとことかさぁ」

「ってーか、笑い顔がめっちゃ可愛いよね!カッコカワイイって感じぃ?」



直哉は、後輩からも年下に見られるほどの童顔で、全校の女子が彼を狙っている、と噂されたほどだ。


そして、直哉は、場の空気を和ませる存在だった。


彼が来るまでにイザコザがあり、妙な空気があっても、彼の笑顔1つで立ち消えになる。

その為か、直哉は女子だけでなく、男子達からの人気も絶大だった。



雄次郎は、自分が直哉に、先輩として、軽い友達感覚で接していると思っていた。


ただ、こうして直哉の笑顔を見るたびに



(ナオのやつ、やっぱ笑ってる時が一番いいな・・・線が細いから、どっか女っぽいんだよなぁ、あいつって・・・)

そう思わずにいられなくなる。



そんな自分がいることを、薄々気付いてはいた。



しかし、雄次郎は、自分がそんな人間だと認めたくはなかったーーーー





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