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王様と白猫

 2008-06-30投稿
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ある日、目が覚めたら
小綺麗なベッドにいた。


それは自分のベッドとは
まったく違っていて


室内もいつも見ていた
風景とは大きく異なり、


そこはまるで
一国の主が住んでいるかのような、高級感溢れる部屋だった。



「おはようございます。
やっとお気づきになられましたね。」


そう優しく声をかけてくれたのは、
今の時代では
考えられないような…

本当に城とか王宮とかで
仕えてそうな服装の人だった。



「…あの、ここは…?」

「ここは城の中ですよ。
貴方は昨日、城の近くで倒れてたんですよ。」


「…………」


僕には理解し難い状況だった。


「もうすぐ、王が直々に
貴方に会いに来られると
思うので、その時は粗相のないようにお願いしますよ。」


…王?



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