…コンコン!
「王が来られました。」
僕はこの時に部屋に
入ってきた人が王様だと、すぐに信じられなかった。
王様というのだから、
ずいぶん年のいって
髭のはえて、服装も派手でいかにもな想像をしていた
がしかし実際は違い、
20代半ばぐらいの
白いシャツを着た、
整った顔つきの人だった。
「これが、城の前で倒れてた…ていう奴か。」
「はい、ここからの処分は王にお任せいたします。」
どうなるんだろう、
そんな事を考えてた
まさか殺されたりなんかは…
王様がしばらく黙って
こう切り出した
「俺専用の召し使いにする。部屋も今日から俺の部屋だ。」
…話しが解らなかった
「しかし!!!現在王には召し使いが何人もいらっしゃいますし…それに王と同じ部屋で暮らすとは…」
「なら、そいつらには
別の仕事を与える。
これで話しは終わりだ。
おい、そこの白いの。
早速仕事をしてもらう。
早く来い。」
「ぇ……はい。」