ガラガラガラ――――
教室の扉が開いた。
ヤベェっっ!!
いそいでスーツのズボンをあげた。
シャツは乱れ、教師とは思えない無様な格好。
「仲村先生・・・?」
ナナの声だった。
「あっ・・あぁ。」
ヤバイヤバイヤバイ。
なんでよりによって。
「仲村先生あの・・・あたし忘れもの。」
「そっそうか。」
ヤバイ―――けどチャンスじゃないか?
妄想でしか抱けないナナがこんなにも近くにいる。
しかもこの教室には今、二人だけ。
モラル。倫理。教師の前に人として。
だけど。
ナナはゆっくりと俺のほうに近付いてくる。
当たり前だ。俺は今、ナナの席に座っているんだから。
きっとナナ自身、どうして俺が自分の席に座っているのか解らないだろう。
「先生。ちょっと退いてください。机の中のモノ取りたいんで・・・。」
「あっ・・・あぁ。」
俺は急いで席から立ち上がった。
ナナはしゃがみ込んで机の中を見ている。
「あ、ありまし・・・」
気付いたら俺はナナに抱きついていた。
「やっ。何??先生??」
「好きやったんよ。」
俺はナナを無理矢理こっちに向かせると強引にキスをした。
「ンー・・・!!」
そのまま滑り込ませるように舌をいれる。
ナナの温かい舌に絡ませる。
クチュッ
湿ったような音がキスの角度を変えるたびなる。
唾液を飲ませるようにナナの口に入れ込む。
クチュクチュ
「はっ・・・ぁ・・・」
キスの合間にナナの声が洩れる。
続いて制服の上から胸を探り当てた。