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家族愛 8

ザクロ  2008-12-22投稿
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「ああ、これ?」

「そうよ。カッコわるい」

襟が中に入り込んでたらしい。
真弓がまるで女房のように整えてくれた。

淡いシャンプーの香りが孝行の鼻をくすぐった。

「お前、お兄ちゃんと違ってきれいにしてるな。やっぱり女の子だ。」

ベッドに座って部屋を見回す。

「当然でしょ?」

と振り向いた途端に整理ダンスのものが床に落ちた。
カシャーン

「ヤダ、あ〜ん」
えらく小さなものが散らばった。
「なんだよそれ」
女子高生らしいカラフルなプラスチックの飾りかなんかだが、孝行には何かサッパリ分からなかった。

「何ってことはないけど、可愛いでしょ?」

落ちたひとつを取ってかざして見せた。まるでビー玉の美しさに魅了された子供みたいな目…
澄んでキラキラしていた…

仕方なく、孝行もしゃがんでいくつか拾うのを手伝う。

一心に拾う真弓…

クッキリと…胸の谷間が…

無防備な子だ…

目をそらそうとするのに…孝行はその美しさについ目を奪われて、とうとう見とれてしまう…

「これで全部かなぁ…」

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