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家族愛 43

ザクロ  2009-01-06投稿
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バスルームの扉を少し開いた。
「終わったか?」

父はベッドに仰向けに寝て天井を見つめていた。

自分は裸。
無防備な状態…

お父さんが風呂に入った時に服に着替えよう。取りあえず今は肌を早く隠したい。
真弓は渡されたバスローブを身にまとった。

バスローブは膝丈で、心もとない小さな布切れ。はだけそうな前襟を止めるのは一本の腰ヒモだけだ。

真弓は恥ずかしくて、内股にしてモジモジしていた。

(上がったよ…お父さんも入るんでしょ?)

「やっぱりお父さんはやめとくよ」

(え?)

「石鹸の匂い…母さんに説明できないだろ?」

そうだ!確かに…
じゃあ、服に着替えればよかった…

なんだか急に恥ずかしくてたまらなくなって来た…

「どうした?…せっかくだから社会見学しておけよ。…初めてだろ?こう言う所は…」

真弓はできるだけ動かないようにした。ちょっとかがむとパンツが見えてしまう…
それに…胸だって…

結局ベッドに座ってしまった。

ソワソワする娘。
父親としては、ここは帰るのが筋だろう…

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