少し沈黙…
(んじゃ…着替えた方が…)
真弓は遠慮がちな小声で呟いた…
孝行は反応たくない…
それどころか、未練がましく娘を熱い視線で見つめてしまっている…
せっかくここまで来たんだ、などと本気で考えている自分が恐ろしかった。
可愛い娘…
細い肩…
仰向けに寝ていた孝行は身を起こした。
ピクと肩をすぼめて萎縮する真弓…
後ろから…抱きすくめた。
ああ…震えてる…可哀相に…
(…お父さんが…怖いか?)
真弓は動けない…
(お前…可愛いな…)
バスローブのヒモをコッソリ摘む。
胸が苦しいほど高鳴る…
ヒモが緩むのに気付いた真弓は父親の目と、有り得ない父親の手先を交互に見た…不安そうな目が潤んでいた…
(…イケナイ…)
(ソウダネ…オマエノイウトオリダ…)
わかっている…いけないことは…
ヒモは完全にほどけた。
鏡に…二つの膨らみが現われた…
触れば壊れてしまいそうな白い肌…
うなじに唇を触れさせ、バスローブをずらす…
ハラリと細い肩が現われた…
うつむいて震えるか弱い少女…