私は一瞬答えるのに戸惑った、それは今付き合っている人がいるから
私にはハルナという大事に想う人がいる
(今さら遅いょ…。)
「…一度も忘れた事ないよ、あんたの事。大好きだった、今でも気持ちは変わらない。けど…。」
「…けど、何?」
私は心の中で深く溜め息をついた
「今付き合ってる子がいる…」
「どのくらい付き合ってるの?」
「もぅ2年になる」
「その人の事好きなの?」
「うん、大事に想ってるよ。それに3ヶ月前に指輪も交換して今一緒に暮らしてる」
ありかは動揺してるのか
そっか、そうだょね…と繰り返した
「ハハ、アタシってバカだな。3年以上もたってるんだもん、いないわけないか…。そっか…分かった」
「ありか大丈夫?」
「ぅん 平気。 幸せにね‥バイバイ」
「ありか待ッ‥」
ツーツーツーツー
(ありかの声震えてた‥。)
左手で顔を覆い右手は携帯を握り締めて頬を伝う雫はとめどなく、私の初恋は涙と共に終わりを告げたのだった