「まあ後で決めるといいわ」
真美はそういうと、他の3人を指差して、
「それじゃ、自己紹介するね。
あの髪の長い娘が美奈子上等兵よ」
美奈子は部屋の隅で座っていた。
いかにも内気で無口そうな顔をしている。
「あの喋っている2人のうちのショートカットの娘が美歌一等兵、束ね髪の娘が真紀二等兵よ」
2人は無邪気に喋っていた。
どちらもおぼこそうな顔をしていた。
「あと他にも説明しなきゃならないことがあるんだっけ…」
真美はそうつぶやき、言った。
「あと、毎朝起きたあとにある薬を飲まなきゃいけないの」
「薬?なんの?」
「トリプルS薬よ。」
「なにそれ…?」
「効能はたくさんあるわ。
例えば、犯されたときに避妊の効能があるの」
「エッ!犯される!?」
真由美は驚いて言った。
「そう、この島には男子達で構成される軍団もあるのよ。
軍団名はハリケーン・メンズ。
そいつらと闘ったときによく犯されたりするのよ。」
真由美は唖然としながら聞いていた。
「そしてもう一つの効能は、身体にある程度の激痛や苦痛が走ると気を失ってしまうの。
武器のアサルトライフルも弾丸もプラスチック性。
当るととても痛いけどね。
つまり、戦闘で死ぬ事はないわ。」
「ホントに?」
「気絶した隊員はそこに放置される。
普通は目が覚めるとまた自軍団に戻るんだけど、他軍団のもとへ行って入隊さしてもらうこともできるわ。」
「ホントに!?結構いいじゃない!」
「でもこんなこともあるわ。
死体狩りといって、ハリケーン・メンズの男子達が気絶した隊員達を強姦していくとか。
また、勝利した敵軍団が気絶者を運び込み、敵軍団のもとで下女として働かなければならないとか。」
「それは御免…だね」と真由美は小さな声で言った。