僕赤羽祐は高校に入学した。そこは去年まで女子高だったけど今年から共学になった。
でもマンガみたいに入学した男子が僕1人だった!なんてことはなくて……でも一年生198人中男子が11人と超少なかった。
しかも…6クラスに分けられたので男子を均等に分けると1人になる男子がいる…僕だ。
そして入学初日…まずいきなり弱みを握られた…………
「ゆ〜うくん。」
「んん?」
声をかけてきたのは女子の中でも僕が見た感じだと一番Sっぽそうな雪之さんだった。周りにも女子が2・3人いる。
「ゆうくんさ〜すごく可愛いよね〜」
そう。僕はまず背が152センチとかなり小さく顔も童顔である。
「……だったらなに?」
ちょっとむくれて言ってみた。
「ふふっ。ほっぺ膨らましてるのがまた可愛い。」
逆効果だった。
雪之さんがほっぺを指でプニプニしてくる。
そしてそのまま手を後ろに回そうとする。その時手が僕の耳をさすった。
「やんっ!」
つい女子みたいな声を出してしまった。
「あら?どうしたの?もしかして…耳弱いのかな?」
怖いくらいにんまりして雪之さんが笑いかけてくる。
「ぜっ、全然!そんなことないよっ!」
「あらそう……」
更に触ってくる雪之さん。
「んっ!あ…ん…雪之…さん…ダメぇ…!耳だけは…」
耳をいじられるとなんだか力が抜けてしまう。
「ほらやっぱり。耳弱いんじゃない。正直にいいなさい?」
「うぅ…耳は弱いんですぅ……」
「ふふ。じゃいじられたくなかったら言うこと聞きなさい?」
「はい…」