あたしは周りを見回した。
今まで目の前の敵との戦闘に夢中になっていて、周りの状況が全く分からなかった。
いつの間にか仲間や敵の隊員がそこら中に倒れていた。
「そういえば、真実兵長達は…?」
真実は辺りを見渡した。
すると美奈子上等兵が敵兵と鍔競り合いになっていた。
あたしは迷わず美奈子上等兵に加勢しようとしたそのとき、敵兵が3名ほど美奈子上等兵のもとへ走ってきた。
美奈子上等兵は鍔競り合いで身動きがとれない。
美奈子上等兵は焦った。
そして、3本の銃剣が美奈子上等兵の身体を突くと同時に彼女は
「うぅ! アッ!」
と悲痛な声を上げた。
彼女はゆっくりと沈んでいった。
4人は美奈子上等兵を囲んで、崩れた彼女になおも追い討ちをかけていた。
あたしは
「ワァーーーッ!!」
と声を上げながら、4人目掛けてアサルトライフルを連射した。
4人は一瞬のうちにバタバタと倒れた。
ふと前を見ると、敵兵達の塊があった。
たぶん士官の部隊だろう、あたしは迷わず銃を連射しながら突撃した。
「ワァーーー!!」
あたしはもう捨て身だった。
敵兵がバタバタと倒れている。
そしてあたしはその塊に深く斬り込んだ。
あたしは無我夢中で銃剣を振り回したが、そんなに甘くはなかった。
あたしは瞬く間に人込みの中でグチャグチャにされた。
…痛い
とてつもなく…
さっきあたしが倒した敵兵の気持ちが分かった。
あたしは倒れまいと踏ん張っていた。
身体中に銃剣が突き刺さる。
とうとうあたしは目の前が遠ざかってきた。
だんだん眠くなってきた。
ゆっくりとあたしは寝込んでいった。
まだ敵は攻撃してくる。
あたしはそのまま気を失った。
…気持ち良かった。