翌日…
オレはシスターたちに昨夜の事を話した。
と言っても…
「随分と背の高いシスターがいるんだね?」
と話しただけだ。
タップリとエッチしたなんて、こんな神聖な場所で言えるワケがない。
シスターたちは首を傾げた。
「変ネェ。ラブドリーナなんてコはいないわよ」
「え? いない?」
「2メートル近くの背の高いシスターなんていないし。夢でも見たんじゃないの?」
「そんな事ねえよ」
じゃああの巨大美女はいったい、誰なんだろう?
「どこかの娼婦じゃないの?」
1人が言う。
オレは質問した。
「昨夜、誰が見回り行ったの?」
「そこにいるアンナとヨーコの2人よ」
「え?」
2人を見てみる。
どちらも、そんなに背は高くないスレンダー。
ラブドリーナはむちゃくちゃ背が高かくてグラマーだったのだ。
やはり、あの美女は外から入って来た娼婦だったかもしれない。
枕営業でオレに近づいて来たんだな。
あとで、バカ高い料金を請求して来るんだろうな。
チクショー、やらなきゃ良かった。
この夜、オレは修道院長の部屋で1つの奉仕を済ませた。
「ごめんなさいね」
修道院長は自分のデスクで書類を書きながら、申し訳なさそうに言う。
夜遅くまで働かされても、オレは別に何とも思わないけど…。
ちなみに、片付けた仕事は…
修道院長室に新しく納入された本棚に多数の本を並べた作業だ。
これが又、本の数がハンパじゃないくらい多いのだ。
1冊1冊が、修道院にとって大切な資料である宝物だから…
粗末に扱えない。
これで又、神経を使ったものである。
「アレ?」
オレはふと、デスクの上に置かれている1冊の資料本を目にした。