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女神ラブドリーナ7

アメリカ日本  2009-04-24投稿
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『神々の総覧』と言うタイトルの分厚い本だ。

 何気なくページをめくったオレは、或るページに載っていた挿絵に注目した。

 背の高いグラマーな黒いドレスあの美女!

 ラブドリーナだ!

「どうしたの?」

 修道院長が話しかけて来た。

「この絵ですが」

 本を院長に見せる。

「女神ラブドリーナの絵だけど、この絵がどうかしたの?」

 オレは今までの出来事を院長に話した。

 厳しい顔をする院長。
「ウソじゃないわね?」

「勿論」

「何て事を」

 頭をかく院長。

 何やら深刻そうだ。

「ラブドリーナって誰です?」

「暗黒魔神界に住する女神の1人で、ゴルゴンと言う魔神王のお妃なの」

「ええ!?」

 仰天したオレ。

 あの変態女神、旦那がいたのかよ。

「アナタ、その女神と話したの?」

「まあ」

「ふしだらな行為をしたんじゃないの?」

「イヤ別に」

「誤魔化しちゃダメ」

 院長からの厳しい追及にオレは、ラブドリーナとのエッチ行為を白状した。

「何て事を」

 呆れ顔の修道院長。

「…」

 オレは何も言えない。

「でも、無事で良かったわね?」

「無事でって?」

「ラブドリーナは愛欲の神です。自らの美貌と色香で男の神々を虜にするのよ」

「でもオレ、人間です」

「人間の男をとても好むのよラブドリーナは。
 気に入った男を徹底的に誘惑して弄ぶのね。
 誘惑された男たちは、タップリと性快楽に浸された挙げ句、暗黒の世界に連れて行かれてゴルゴンの餌にされるわ」

「ゲーッ!」

 知らなかった!

 背筋が震える。

「今度から気をつけなさい」

「は、ハイ」

「アナタのような、色情丸出しの男が一番狙われれますからね」

 オレはムッとなった。

「色情丸出しって。
 男はフツー、みんなそうだよ」

「穢らわしい。単なる肉体的性快楽は、人間を堕落させるだけです」

「そうかもしれねーけど別にイイだろう?
 ヤリたいものはヤリたいんだからよォ」

「まあ下品な」

「院長たちはカンケーねえけどよ。年がら年中、規則だの身分だの、どうのこうの言ってっから」

「神の仕える身分ですからね」

「でも本当は、アンタだってヤリたいだろう?」

「失礼な!」

「デカいお尻をしているし」

「!」

 やべッ!!

 禁句を言っちまった!

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