少女はしばらく、乱れた呼吸を整えることに専念した。
少年はゆっくりと少女の大きな瞳の視界に入ってきた。
「大丈夫?」
「…はぁ…はぁ…はぁ…うん。すっごく、良かった」
少女の言葉に照れたのか、少年は俯いて、まだ鼓動が早い少女の胸にキスした。
「あなたって、解らないな。もしかしてすごくシャイ?」
「どうだろう」
長い少年の指が、少女の腿から股下を這って行く。
少女はじっと指の行方を感じ取っていた。
「…………」
「!そこっ、ダメっ!」
少年は指を止め、「ダメ」と言われた部分をゆっくりと撫でた。
少女は自分で望んだように少年の指にされるがままになった。
「意地悪」
「え?」
「そっ…こは!ダメって…!……言ったのに」
「でも、ホラ、糸引いてる」
少年の長い指と指の間には、テラテラと光る液体がうっすら、糸を引いていた。
「それは…」
「嬉しいよ、素直な反応で」
確かに少女は、少し冷たい少年の指が、自分の中を出入りするのは快感だった。
少女はまるで少年に命ぜられたように、
次から次へと愛液を滴らせていた。
「そろそろ…欲しい?」
少女は自分の顔が緩むのを止められなかった。
「うん………」
「恥ずかしいことじゃないよ?」
「恥ずかしいことよ」
「素直なのはとても良いことだと思う」