(もうダメだ…)悔し涙がガムテープで塞がれた私の口元を伝って流れる
抵抗しようにも、私の両手はベットの足に縛り付けられている、両足首も
横で、同じく口を塞がれた夫が、目出し帽の二人に組み敷かれている。
(負けないであなた!蹴るのよ!やっつけて!)
私の願いは虚しい……。
夫は後ろ手に化粧台の椅子にグルグル巻きに拘束されてしまった。
何か叫ぼうとする夫の口元のテープがポコポコと膨らみを繰り返すだけ…
肩で息をしながら男達が私に近づく。(来ないで!)男の目が卑猥に笑う
私の手を解くと二人に抱えられて、放り投げられ二、三度、ベットが弾む
ベットの四隅の支柱に大の字に固定される私。見ると太めの荷造り紐だ。
二人の男は用意周到だった。鋏を見せ「奥さん、動くとヤバイよ。マジ」
男の声は若い。恐怖だ。
私のネグリジェが股間の方から切り裂かれて来る
両袖も、袖口から肩へ向かってジョギリ、ジョギリと切れ味は鋭い。恐怖
下着だけしか着けない私の胸は二人に曝された。
「部屋明るくしょうぜ」
椅子をガタガタ鳴らせ、口元を塞がれた夫のボコボコと声にならない音…
それに気付いて、夫の椅子ベットの傍まで運んで来る二人の男達。残虐。
妻が犯される一部始終を夫に見せる嗜虐さ。何かの本で読んだ記憶がある
縛られ、口を塞がれて自由なのは目だけ。その目も恐怖と悔し涙で潤む。
男達は、目出し帽の口にタバコをくわえ、フゥ〜
と天井に煙を吐いた…
本当に用意周到だ。携帯灰皿を取り出しタバコを消すと、ズボンを下げる
目と鼻と口しか見えない目出し帽の全裸の二人の男。異様、恐怖、恥辱。
千歩譲っても…夫の目前でレイプされたくはない…様々の思いが駆ける…
それにしても…一人の男のペニスは…男根は何なのだ!異様に太く黒い…
一瞬、ほんの一瞬、頭の中で夫と比較する私。