少年と少女が暮らすアパートからは離れた場所。
あの廃工場には、未だ男たちの笑い声、怒声が聞こえていた。
そして、笑子の喘ぎ、泣き叫ぶ声も。
「あん…!ぁぁああ!!いやぁああ!!ナカに出さないで!!」
「まだ言ってんのか…よ!!ぁあ!」
「ぅああぁあ!!んん…!!ぁ…ぅ…」
笑子の膣から太ももの内側を伝い、止め処もなく膣内射精された精子が流れ出ていた。
笑子の足下には精液の水溜まりが出来ていた。
笑子は裸体のまま男たちが持って来たパンにかじりついた。
「今日は午後からサラリーマン50人程度だ。いつもより全然少ねぇな〜良かったじゃねぇか?」
笑子は笑った。
涙が止まらず流れ続けているのは、
『あの日』からだ。
同日夜11時。
「笑子ちゃん…!!ホラ、おじさんのペニス気持ち良いだろ〜!?えぇ!?」
「ぁあ………最…高で…す!ぁあ!」
男は笑子の中に射精した。
笑子はぐったりと体を地面に横たえた。
「ぁ………!ぁ…………」
微かに笑子は満足気に帰っていく男を見た。
次の瞬間には笑子の意識は無くなっていた。
少女は突然の悪寒で目が覚めた。
全く心当たりのない不安がよぎる。
「どうした?」
「うん。なんか、ヘンな感じで…」
少年も横になり少女と目を合わせる。
「なんだろ、誰かに起こされたみたいな、不思議な感覚」
少女は少年にくっついた。
「幽霊って事?ハハハ。今まで出なかったんだから、今さら出ないよ」
「幽霊じゃないの。どう言えばいいのかな…誰かの声が聞こえて」