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鬼畜なアイツ 12

ねこ  2009-07-12投稿
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寮に入って、俺は心を落ち着ける為に何回も深呼吸した。
自分の手で処理する気にはどうしてもなれない。

ウロウロ歩いて、教科書かなんかを開いたりしているうちに落ち着いてくるのに…、その度にリイチの目が、声が、指が蘇って苦しめる。

結局、俺はトイレに入って我慢しまくった結果、ベタベタに濡れてるアレを取り出した。

「…っもう、何で…」

真っ赤になって指を這わせる…いつもなら付き合ってきた女が浮かぶのに
…想像するのは、リイチの冷たい目だ。

リイチの優しい指であのまま触られていたかったのかな、などと考える自分に戸惑う。

「っは…あっ、…っ」

脳内がリイチ一色になった時、白濁した液体が自分の手のひらを汚して…俺は複雑な気持ちで片付けたあと、ベッドに寝転がった。

なんか…めっちゃ疲れた…。

まどろみながら考える。

ファーストキスやらなんやら…色々ありすぎだよ

意識が飛ぶ直前に浮かんだのは

リョウに嫉妬したリイチの寂しげな表情だった…


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