「いやなら、やめる」
半笑い。
…意地悪すぎだろ…。
「…や…ない…で」
「聞こえないな、はっきり言って」
も〜(焦)!!!
どこまで、意地悪なんだよ、コイツ…っっ!
「やめないでよ…」
泣きそうな声で言う。
リイチが軽く笑って「仕方ないな」と呟く。
服の上からそっと、熱い…一番恥ずかしい部分を手のひらで撫でられ、食堂の時以来の甘い感覚に支配されてしまった。
「ハ…っっン〜、イイ…っ」
声を殺すのが辛い。
いっそ激しく喘いでしまいたい!
見透かしたようにリイチが囁く。
リイチの綺麗な手が口元でシイッと一本指を作る…愉悦の表情。
女の子みたいな、と形容されがちなリイチの顔を
「男」の意識が支配している。
その、ギャップが…。
好きなんだよ、リイチ。
楽しげな声が降り注ぐ。
「こんなとこ、見つかったら困るね?…ほら、桜…これは、どう?」
制服と違い、ガードの緩いジャージのなかへ手が滑る…直に触れられて、濡れてるのに気づいて真っ赤になる。
「濡れてる…我慢、してるんだね」
笑いながら、指が滑らかに上下する。
「ああっ、ダメだよ、リイチ…で、でちゃうから…っお願…い」
余裕なんか最初からないから、突き上げる快感に震えてしまう…!
だめ、本当に…俺…!
「桜…感じて…もっと変になってよ」
甘い声、いやだよ、俺…だけなんて…!
「俺…リイチが…欲しいから…お願い…っ」
「…本当、可愛いね…」
ジャージが膝まで降ろされてうつ伏せにされる。
夜露で濡れた芝生に身体中が刺激される。
俺、とっくに変だよ…。
リイチの濡れた指が優しく俺の普段は触れない、硬い蕾に…。
「ん…!」
指が押し込まれる。初めての痛みに肩が戦慄く。
ゆっくり入れられた指が内壁を擽ると、痛みだけじゃない感情が次第に強くなる。
繰り返し、繰り返し…。
だんだん痛みはなくなって、堪らない切なさで声が出てしまう。
でも、もう、逃げないから…ね、リイチ。