その日からあたしは、セックスの妄想に取り憑かれた。
あたしにも、あんなふうにしてほしい…。
「千絵!いいよっ!」って、
あたしの名前を呼びながら、気持ちよくなってほしい。
あたしは、自分の中に、そっと指を入れてみた。
クリトリスを触って、
ぬるぬるのジュースがいっぱい出てから、ゆっくりと…
中指が第二関節くらいまで入った。でもそれが限界。
ダメだよ。
こんなんじゃ、パパのおっきなおちんちんは、入らない。
あたし、ちょっと悔しくなった。
年が明けて、1月の第二土曜日。
ママは従姉のマリちゃんの成人式で、実家に行くことになった。
「二、三日、ゆっくりしてくるわ。千絵と二人で、お留守番よろしくね」
そう言って、
ママは出かけていった。
やった!
これで、パパと二人きりになれる。
夕食のあと、あたしはパパをお風呂に誘う。
「パパ。久しぶりに一緒に入ろうよ」
「そうだな。どれくらいおっぱい膨らんだか、パパが見てあげよう」
パパは相好を崩した。
その日のパパは、いつもとは違ってた。
二人でお風呂場に行って、あたしは先にまる裸になった。
パパは、あたしの様子を、目を細めて眺めている。
「千絵はだんだん、女らしい身体になってくるなあ。
おっぱいも、この前より膨らんできたし、お尻も丸くなった」
あたしは、パパに観察されるのが恥ずかしくなって、先に浴室に入った。
「ねえ、パパも早くう。一緒に入ろうよ。あたし、洗ってあげる」
「ああ。入ろう。千絵、風邪を引くから、お湯に浸かってなさい。すぐに行くから」
あたしが、湯舟に浸かって待ってると、パパはタオルで前を隠しながら、入って来た。
いつもなら、堂々として、隠さずに入って来るのに…。
「千絵、ちょっと詰めて」
パパが言う。
あたしが湯舟の端っこに寄ると、パパはかけ湯もしないで、隣に滑り込んできた。
湯舟に入ると、前はそのままあたしを膝に乗せて、抱っこしてくれた。
だけど、今日はじっとしたままだ。
少し悲しくなりかけて、
あたしはふと思い当たった。
パパのおちんちん、この前ママとエッチしてた時みたいになってるんじゃないか、って。